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January 16, 2005

ゴーログには、ちょっと珍しいエントリーでは?

[フィナンシャル i] 一大転換点迎えた05年金融行政

「週刊!木村剛」の木曜日、「フィナンシャルi」の1月13日のエントリー。書かれていることが間違えているとは思わないけれど、「評論家」より「当事者」の視点を重視するゴーログには、ちょっと珍しいエントリーではないかと思ったので、少し書いてみる。

このエントリーでは、前段で、地方金融機関のペイオフと決済性預金の話が書かれ、後段では、金融機関の破綻、合併・統合に伴う市場構造の寡占化の話が書かれている。

まず前段では:

日本はOECDの中でペイオフ完全解禁を行っていないのは唯一の国なってしまった。
また、決済性預金の永続的な全額保護は、世界でもチリに例をみるぐらいで、国際標準からかなりかけ離れた政策と言わざるを得ない。
とした上で、
ただし、「決済性預金」の全額保護の影響は限定的かもしれない。
「決済性預金」を選ぶ預金者は、当該地域において金融機関の選択の余地の少ない場合、また、マンションの管理組合や地方公共団体などのようにその公的な性格を反映して、安全性が第一であり、預け先も固定化したいというニーズを持つ場合などに限定されると思われる。
と続けている。

述べられている事は全く間違えていないけれど、4月から実施されるペイオフについて、どう評価しているのかが、いまひとつ不明瞭なままになっている気がする。

後段では:

バブル崩壊以降の十数年の間に銀行業の生じた最も大きな変化は、金融機関の破綻、合併・統合に伴う市場構造の寡占化である。
とした上で、
緊急時から平時への対応に力点の移った2005年の金融行政は、「金融重点強化プログラム」に盛り込まれたコングロマリット化推進によって、金融機関を更に大きくして国際競争力を強化することよりも、むしろ寡占化の弊害を認識し、国内での健全な競争促進に努めるべきである。
と結論づけている。

これも、述べられている事には間違いはないけれど、「寡占化」「競争促進」というのが、どんな計量に基づいて議論されているのかが不明瞭なので、『そりゃ寡占化は良くないから、競争を促進するべきだよね』という或る意味当たり前の話から、次にどう踏み込んで、何を達成すればいいのか、もどかしい記述で終わっているように思う。それに、うろ覚えだけれど、「金融改革プログラム」(PDFファイル)では、国内競争の促進も、少しは触れられていたのではなかったか?

結果として、タイトルである「大転換点迎えた05年金融行政」への、このエントリーのスタンスが、余り明瞭には伝わってこないように思える。

短い文章なので仕方のない事なのかもしれないけれど、ちょっと、ゴーログの「当事者」的なエントリーの中では、珍しいエントリーではないだろうか?もちろん、だからどうだという訳ではなく、ちょっと気になった次第。

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